バー内装のポイント|居心地のよい空間で集客力をアップする

おしゃれで居心地のよいバーの内装は、非常に魅力的でついつい足を運んでしまいます。そのような落ち着いた空間づくりは、他の業種と比べても非常に重要です。魅力的なバーの内装を作るためにはどのようなポイントがあるのか、作り方のフローとともに見ていきましょう。

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バーでお酒を飲む人々

1. なぜバーは内装が重要なのか?

1-1 お客さんの層

バーはカクテルやウイスキーなどのアルコール類を提供する店のことを指します。バーは軽飲食にあたる業態で、手の込んだ料理などが提供されることはあまりありません。そのためお酒を楽しんだりその空間の雰囲気を楽しむ大人のお客さんが多いのです。

1-2 バー内装の特徴

バーに訪れるお客さんは1,2人で来店するケースが大半です。そのため少人数のお客さんでも座りやすいように、カウンターがメインの設計になることが多いです。また前述したように空間の雰囲気を楽しみたい大人のお客さんが多いので、明るくポップな印象の店舗は少なく、少し照明を落とした落ち着いた雰囲気の店舗が好まれます。

2. バー内装のポイント

2-1 デザインの統一感

バーの内装ではどのようにデザインを打ち出していくのか統一していくことは非常に重要です。例えばアジアンテイストの照明にゴージャスなインテリアであったり高価なものと安価なものがアンバランスに混じったりしていてはチグハグした印象を与えてしまうかもしれません。まずはターゲットを分析して打ち出すデザインの方向性を明確にしていきましょう。

2-2 照明の演出

他の業種と比べるとバーの内装でポイントとなるのが照明の使い方です。バーでは空間の雰囲気が非常に重要で、それらは店舗内の照明による働きが大きいのです。明るめよりも暗めの照明の方がバーには合っていると言えます。特に間接照明は非常に人気の高い商品です。照度だけではなく、照明器具自体にもこだわるのを忘れないようにしましょう。

3. バー特有の設備

3-1 カウンター

バー内装の顔とも言えるカウンターは非常に重要な役割を担い必要不可欠です。バーによっては店員一人で回すこともあるので、ホールスペースに出る必要がないカウンターを中心に据えたレイアウトはオペレーション的にも都合がよいのです。

3-2 バックバー

バーのもう一つの顔となるのがバックバーです。バックバーとはカウンターの後ろに設置された棚のことで、きれいに磨かれたウィスキーやワインなどのボトルが並べてあり、店ごとに異なる雰囲気を醸し出して独自の存在感を示しているのです。

3-3 VIPルーム

高級店であればVIPルームが必要な場合もあるでしょう。バー訪れているお客さん全てがオープンな場での会話を望んでいるわけではありません。特に接待などで商談相手をもてなしたい場合などは、仕切られたより落ち着いた空間でゆっくりと話したいことが多いのです。ただしそれ相応のスペースが必要となるので、物件を探す段階でしっかりと見極めるようにしましょう。

3-4 音楽機器

バーの空間づくりは内装や照明だけではありません。おしゃれで落ち着いた空間にするためには音楽を流すことも必要となるでしょう。スピーカーなどの音楽機器を入れる場合は、あらかじめ設置する場所を想定して配線などを考えましょう。

4. バー内装のフロー

4-1 設計会社の選定

まずは自分が打ち出したコンセプトを実現してくれる設計会社を探しましょう。設計会社の探し方は自分の好きな店をデザインした会社を調べたり、友人知人の紹介を受けたりと様々な方法があります。出店経験が少なくどの会社がよいのか自分で見極めが難しい場合は、マッチングサービスを利用することをオススメします。

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依頼内容の整理

依頼する設計会社が決まったら、バーのコンセプトを設計会社に伝えましょう。さらにインターネット上の画像や雑誌の切り抜き、実際に訪れた店舗の写真を見せて、設計会社と大まかなイメージのすり合わせを行っていきます。

さらに必要な席数や扱う商品数、ビルの工事規制などの様々なレギュレーションも漏れ無く伝えましょう。

プレゼン

多くの設計会社はファーストプレゼンで平面図やデザインパース、展開図などを提案資料として用意してくれます。提案された資料を元に「もっとこうしたい」という部分を詰めていきます。デザイン設計に対する要望が過多になってくると、それを叶えるための費用も高くなってしまいます。後々トラブルにならないためにも、おおよそのコスト感は把握しておくようにしておきましょう。

4-2 施工

施工会社の選定

デザインや設計図の内容が固まってきたら、今度は施工会社を探していきます。施工会社は設計会社に紹介してもらう場合が多いですが、時間的に余裕があるのなら価格の適正化を図るために、複数の会社で相見積もりを取った方がよいでしょう。

工事中

バー内装の工期は提供するメニューや、厨房設備の内容によって多少異なりますがおよそ一ヶ月程度です。内装工事中は素材や色の選定などの細かい打ち合わせを行う必要があるので、都度現場に行って確認するようにしましょう。

内装工事費

バーの内装工事費は提供するメニューや厨房機器によって大きく変動します。バーは一般的に軽飲食に分類され、アルコール類をメインに提供する業態です。例え食事を出したとしても、レンジでチンをして提供するような簡単なメニューの場合が多いです。しかし調理をしっかりして提供する場合は、相応の設備を用意しなければなり、その分設備費も高騰します。

またバーはカウンター席しかないような他の業種と比較しても小さめのスペースで営業することも多いでしょう。そうした場合は必然的に坪単価も高くなりがちです。デザイン性にこだわるなら、坪50〜60万円程度は必要と考えましょう。

5. まとめ

バーは他の業種以上に内装の雰囲気が重要です。限られたスペースの中でそれを表現するためには、内装会社に要望を伝える前に自分の中でコンセプトや打ち出す方向性をまとめておかなければなりません。

理想のバーの内装を作り上げるために、ポイントをしっかりと整理しておきましょう。

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