集客力抜群!スタバに学ぶ内装デザイン|人気店舗の共通点を見抜け

顧客に求め続けられる店舗は内装デザインに力を入れています。今日では新しい店舗が次々に出店されています。長く顧客に求められ続けるためには、他の店舗と内装デザインで差別化を図る必要があり、そうでない店舗は撤退を余儀なくされるのです。今回はスターバックスやディーゼルといった会社を例に出して店舗づくりに欠かせない「デザイン」について見ていきましょう。

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1. 新規出店しよう!何から始める?

新規出店は大きなお仕事ですが、初めて出店をする人はノウハウがあっても実際にやってみてわからないことも多いでしょう。そんな方のために、まずはこれからやれば大丈夫という情報と、デザインを考える際の重要なポイントをまとめました。

1-1 まずはこれから始めよう!店鋪開発でやるべきこと

  1. 新規出店の目的
  2. ターゲットの選定
  3. 既存点の問題点と新店舗出店で求めること
  4. 出店地域を選ぶ
  5. 商圏地域調査

できることはたくさんあるかと思いますが、ますは上記のことを確認してみましょう。新規出店の目的や既存点の問題点などはつい見落としがちなポイントです。

店舗もただただ出店するのではなく、このようなポイントを抑えた上で出店するのが成功の秘訣かもしれませんね。

1-2 内装デザインの根底に有るのはコンセプト!そもそもコンセプトとは

内装デザインで最も重要なのが「コンセプト」であるということはご存知かと思いますし、事業をする上でコンセプトを考えた経験が在る方も多いのではないでしょうか。

しかし店舗を新規に出す際に最も大切なのがこのコンセプトであれば、安易なものはつくりたくないですよね。それでは、そもそもコンセプトとはなんでしょうか?日本で数多くの店舗数を持つお店の事例を見てみましょう。

  • セブンイレブン:「近くて便利」
  • スターバックス コーヒー:「Third Place」
  • ユニクロ:「高品質でベーシック」

このようにコンセプトとは店舗が顧客に提供する価値を一言で表現したものです。これを踏まえた上であなたのお店のコンセプトをもう一度確認してみるとよいでしょう。どんな価値を提供してお客様がどうなっているかイメージできるでしょうか?コンセプトは内装デザインを決めるだけではなく、今後の店舗を運営していく軸となるので、妥協せずに取り組みましょう。

2. 売れるお店に学ぶ!内装デザインの原則

世にたくさんのお店があれば、当然売れる人気店とそうでは無いお店があると思います。では、売れている、もしくは売れ続けているお店とはどのようなお店なのでしょうか。

内装デザインに特徴があるお店の成功事例から、内装デザインの原則をご紹介します。

2-1 日本に同じデザインのスタバは無い!スターバックスに学ぶ内装デザイン術

先ほどもご紹介したスターバックスですが、実は日本に数多くの店舗を持ちながら、同じなデザインの店舗は一つも無いのです。地域ごとにお客様の性別や年齢層、お仕事や生活環境も変わるので、それに適応する形で内装デザインを変えているのです

「Third Place」という、コーヒーを売るのではなく家、職場に次ぐゆったりとできる空間を届けたいというコンセプトを、地域ごとのユーザーの求める形でデザインに反映しています。例えば、照明の色は基本的に暖色系をチョイスしていたり、ウッド調のイスやテーブル、豊富なメニューと接客の質の高さ、全席禁煙など、まさにコンセプトを内装に反映し、その世界観を演出していると言えます。

2-2 DIESELの内装デザイン!自社のDNAから生まれる新しい店舗のカタチ

2010年11月に人気ファッションブランド「DIESEL」が渋谷に大型コンセプトストア「DIESEL SHIBUYA」をオープンしました。DIESELのコンセプトを映し出した内装デザインは、年月が立っても不動の人気を誇っています。

自社HPにて「ディーゼルのDNAは勇敢であること。つまり、不可能に見えることにも常に挑戦し続け、人をあっといわせるようなものを創りだすこと。」と謳っている通り、その店舗の内装デザインはまさに既存のカタチにとらわれないものです。店舗はBIFから2Fまでの3フロアがあり、店内にはアパレル商品はもちろんのこと、アートギャラリーやカフェスペースなども併設してあります。またDIESEL ART GALLERYというアート展も開催しており、国内外から著名なアーティストを招きアート展を開催しているのです。

このことから、「自分の店舗がターゲットにどのような価値を提供したいのか」、「店舗がターゲットにとってどんな存在でありたいのか」という問いを突き詰めると、既存のカタチにとらわれない新しいカタチの店舗が生まれる可能性があるといえます。

2-3 店舗デザインは内装だけじゃない!ディズニーの妥協無き空間デザインとは

東京ディズニーリゾート内にある人気のカフェ「レインフォレストカフェ」をご存知でしょうか?内装デザインはジャングルの様なつくりになっており、ゾウやゴリラ、カバなどのジャングルに生息するような動物のオブジェが店内で存在感を出しています。また、店内の一角には5mの巨大な円柱型の水槽が併設されており、来店したお客様に強いインパクトを与えます。

しかし、着目すべきは内装デザインだけでは有りません。ジャングルというテーマを空間全体に反映している店内では、従業員の制服や接客、そしてメニューまでいたる所にテーマが表現されています。従業員はジャングルの探検隊の衣装を身にまとい、リアルな演出をしています。重要なターゲットである子供達に楽しんでもらうべく、ワークショップや宝探しなどのミニイベントも店内開催しているのだそうです。また、メインのメニューにはジューシーなステーキが用意されており、ジャングルにいるような演出をしています。

コンセプトは大事ですが、そこから生まれるのは内装デザインだけではありません。従業員の制服から接客、サービス内容からメニューまで、全て反映されて一貫性のある店舗といえます。

3. コンセプトだけ!?内装デザインで大切にしたいこと

コンセプトの成功事例などは上述しましたが、それではよりよいコンセプトができればそれだけでうまくいくのでしょうか?コンセプトだけではない、実際に売り上げが上がり続ける、お客様に満足し続けてもらえるための内装の仕組みをご紹介します。

3-1 人の流れをデザインせよ!動線とは?

通常、どのような店舗でもお客様が来店すれば、店内に人の流れが生まれます。例えば、通勤時間帯に混雑する駅では、動線を綿密することで人の流れが止まらないように設計されています。これは店舗でも同様であり、動線を設計することを通じて人の流れをデザインすることができるのです。お店の滞在時間が1分のお客様と15分のお客様ではどちらが商品の購入の可能性が高いでしょうか?もちろん、答えは後者です。

つまり、お店の滞在時間は商品との接触回数とほぼ同じであり、この接触回数を増やし、流れを作ることを通じてお客様の購買可能性を設計するのです。

この人の流れを意図的に作ることができれば、商品の購入機会も増えるのです。

3-2 導線にもいろいろある!導線の種類とそれぞれの役割とは

導線と一口にいっても、いろいろ種類がありそれぞれの役割があります。それでは、どのような動線があるのでしょうか?

お客様動線

お客様動線とは、お客様の流れのことを指します。具体的には、お客様が店内を見て回る過程で実際に歩き回る軌跡のことです。

作業動線

作業の過程で、従業員が動く一連の流れのことを指します。作業動線が設計されていなければ、効率が損なわれ時間と疲労度が増えてしまいます。効果的な作業動線を設計することで、作業の効率化を図ることが出来ます。

3-3 動線の原則!お客様動線は長く、作業動線は短く!

では、どのように動線を設計すれば良いのでしょうか?

まず、お客様動線はなるべく長くしましょう。動線が長い=お店の滞在時間となります。なるべく多く接触してもらい、購買機会を作りましょう。

作業動線は短く、しかし短すぎないように設計しましょう。作業動線が短いということは、従業員の作業範囲が収縮しているということであり、効率化を図れます。しかし、動線が短すぎることで他の作業へ移りにくくなることも想定されるので、実際の作業のパターンを網羅してバランスのとれた動線設計をしていきましょう。

4.まとめ

最初に集めるべき情報や動線の設計などもありますが、やはり最も重要なのはコンセプトです。お店の一つ一つのパーツが全てコンセプトから生まれるものです。内装デザイン決めで迷ったときに立ち返るのもこのコンセプトであり、一つ一つの判断の基準になるものなので、納得のいくコンセプトを設定してくださいね。

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