1. 銀座エリア
銀座駅を中心として広がる銀座エリアについて解説していきます。
1-1 銀座駅基本情報
銀座の中心にある銀座駅は銀座線、丸ノ内線、日比谷線という東京メトロ3路線が通っており、2015年度の平均乗降客数は1日245,000人で東京メトロ内で4位の数字です。また近隣には有楽町駅、新橋駅といったJR山手線の駅もあり、日本の商業の中心地域といえるのです。
銀座駅
- 乗り入れ路線
- 東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線
- 周辺駅
- 東京駅、有楽町駅、新橋駅、銀座一丁目、東銀座、日比谷
- 乗降客数
- 1日平均245,000人(東京メトロ内4位)
1-2 銀座エリアの東京都の小売店舗販売価格は1位
銀座エリアは「商業の街」というイメージがある人は多いのではないでしょうか。上記の実際の統計調査を見てもわかるように銀座エリアは東京都の小売店舗の販売価格が1位となっており、名実ともに日本を代表する商業エリアということができるでしょう。
1-3 銀座駅周辺の地価は全国1位
また銀座エリアは地価が非常に高いことでも知られています。
上図は平成28年の地価公示(国土交通省が毎年1月1日に実施している標準値における地価で、客観的な指標となるもの)のランキングですが、上位に銀座エリアが非常に多いことがわかるでしょう。
地価公示1位となった銀座四丁目にある山野楽器銀座本店の土地の価格は1平米あたり4000万円を超えており、この価格はこれまでの調査での過去最高の記録となりました。
2. 変化した銀座の客層
時代の変遷とともに流行や人々の趣向は変化し銀座の街並みも変わってきました。ここでは時代とともに変化した銀座の街と決して変わらないものは何か見ていきましょう。
2-1 高級ブランドの集積地
高級デパートや路面店が立ち並ぶセレブな街。いつもよりもオシャレな格好をして出かける街。多くの人は銀座に対してこのように少し大人な街のイメージを持っているのではないでしょうか。
実際銀座にはエルメスやルイヴィトン、バーバリー、シャネルをはじめとする高級ブランドが多く集まっており、その数は世界的にみても有数といえるでしょう。
2-2 ファストファッションの進出
高級店の集積地であり、少し足を運びにくいイメージであった銀座ですが、2000年代後半からファストファッションの店舗が続々と進出を始めてその印象も変わってきています。
2005年のユニクロの進出に端を発して、H&MやFOREVER 21、GAPなどが続々と進出をしてきました。2012年にはユニクロが世界最大のグローバル旗艦店を出店をしたことで、ますますその色が強まりました。結果として銀座は若年層や庶民にも足を運びやすい街へと変貌を遂げていったのです。
2-3 インバウンド需要の拡大
近年では急激な円安やLCCと呼ばれる格安航空会社の増加、観光ビザの取得条件が緩和したことによって、インバウンドが増加しています。その中でも経済力を伸ばしてきた中国人観光客は、高級ブランドや免税店の多い銀座を訪れて爆買いを行ってきました。
しかし2016年に入り商品を中国国内へ持ち込む際の課税が強化されたため、以前に比べてその姿は影を潜めるようになりました。
2-4 変わらぬ銀座のブランド力
このようにこのように銀座を訪れる人は年月を経て変化してきていますが、変わらないのは銀座は流行の中心であり強いブランド力を持っているということでしょう。
今でも銀座に旗艦店を構えている高級ブランドはたくさんあります。また外資系企業の日本進出は銀座であることが多いです。あのスターバックスやマクドナルドも銀座に一号店を構えており、それは銀座を流行の発信地としてマーケティング的に非常に重視していたからだと言われています。
それだけ銀座という街は今もなおブランディング力のある街といえるでしょう。
3. 銀座のデパート(百貨店)
銀座は松屋、三越、松坂屋(2013年に閉店)という戦前から続いた老舗の三大デパートを中心に栄えていました。現在もなお高級ブランドが多く集まる銀座のデパートについて見ていきましょう。
3-1 松屋銀座
「松屋銀座」は1925年(大正14年)に銀座3丁目に開店しました。「LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)」、「Christian Dior(クリスチャン ディオール)」、「Christian Louboutin(クリスチャン・ルブタン)」などの高級ブランドが入っていて、ラグジュアリーな内外装によって特に若い女性客から高い支持を得ています。
詳細データ
- 名称
- 松屋銀座
- 住所
- 東京都中央区銀座3-6-1
- アクセス
- 東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線 銀座駅 A12番出口直結
- 営業時間
- 10:00~20:00(8階レストラン/11:00~22:00)
- 開業
- 1925年(大正14年)
3-2 銀座三越
「銀座三越」は1930年(昭和5年)に銀座4丁目に開店しました。「BURBERRY(バーバリー)」、GUCCI(グッチ)、Chloe(クロエ)などの高級ブランドや地下一階に構える化粧品「ギンザコスメワールド」など幅広い年代の女性客をターゲットとしています。また銀座駅直結の入口を構え、約400台の駐車場を持つ銀座三越は80年以上に渡って銀座のシンボルとなっています。
詳細データ
- 名称
- 銀座三越
- 住所
- 東京都中央区銀座4-6-16
- アクセス
- 東京メトロ銀座線・丸の内線・日比谷線 銀座駅より徒歩1分
- 営業時間
- 10:30〜20:00(9階・11階・12階のレストラン11:00~23:00)
- 開業
- 1923年(大正12年)
3-3 プランタン銀座→マロニエゲート銀座(2017年3月統合)
「プランタン銀座」は1984年(昭和59年)に銀座3丁目に開店しました。老舗デパートとの差別化を図り、近年はユニクロやニトリなどを誘致しカジュアルな路線を進んでいました。しかし経営的な問題でプランタン銀座としての営業は2016年に閉鎖して、マロニエゲート銀座へと統合し、2017年3月よりマロニエゲート2として営業を開始することになりました。
4. 銀座の再開発
銀座では近年大型デパートの閉館や東京オリンピックに向けて再開発が進んでいます。全国一の商業地域である銀座の再開発は、その規模も大きく非常に大きな注目を集めています。そんな銀座の再開発で新たに誕生する商業施設をまとめてみました。
4-1 東急プラザ銀座
2016年3月に「東急プラザ銀座」がオープンしました。銀座5丁目の数寄屋橋交差点南側へ位置するこの場所は、かつて銀座阪急モザイクがありました。伝統工芸である江戸切子をモチーフとしたファサードの設計は日建設計が担当しました。
Emporio Armani(エンポリオ アルマーニ)やEdward Green(エドワードグリーン)などの高級ブランドの路面旗艦店やHUNTER(ハンター)、GLOBE-TROTTER(グローブ・トロッター)が日本初出店を行いました。また訪日中国の爆買いへの対応として8,9階には「ロッテ免税店」が出店しています。
詳細データ
- 名称
- 東急プラザ銀座
- 住所
- 東京都中央区銀座5-2-1
- アクセス
- 東京メトロ銀座線・丸の内線・日比谷線 銀座駅より徒歩1分
- 営業時間
- 11:00~21:00(ショッピング・サービス・カフェ)、11:00~23:00(レストラン・フード)
- 開業
- 2016年3月31日
- 店舗数
- 125店舗
4-3 GINZA SIX(ギンザシックス)
2017年4月に銀座6丁目中央通り沿いの松坂屋銀座店跡地・周辺地域に開業する「GINZA SIX」は、商業施設やオフィス、能楽堂などを含む地下6階、地上13階、延床面積約148,700㎡をほこる銀座エリア最大の複合施設となります。
基本設計と外観デザインは谷口建築設計研究所の谷口吉生氏、商業施設の共用部内装デザインはキュリオシティのグエナエル・ニコラ氏が担当しました。
中でも注目されているのが、Dior(ディオール)、Celine(セリーヌ)、SAINT LAURENT(サンローラン)、Van Cleef & Arpels(ヴァン クリーフ&アーペル)、VALENTINO(ヴァレンティノ)、FENDI(フェンディ)といった高級ブランドが銀座中央通りに構えるメゾネットタイプの路面店です。
詳細データ
- 名称
- GINZA SIX
- 住所
- 東京都中央区銀座6-10-1
- アクセス
- 東京メトロ銀座線・丸の内線・日比谷線 銀座駅より徒歩1分
- 営業時間
- 物販・サービス10:30〜20:30、飲食11:00〜23:30
- 開業
- 2016年4月20日
- 店舗数
- 241店舗
5. まとめ
時代の変遷とともに銀座の街並みや訪れる人の層は変化しますが。しかし昔から現在まで銀座が流行の発信地である事実は変わらず、今後も続いていくのではないでしょうか。
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