1. 開業資金の使い道は?
パン屋、ベーカリーを新しくオープンする際にはどのようなものに資金を使う必要があるでしょうか。
- 店舗の不動産取得費用
- 内外装工事費用
- 厨房機器・業務用備品
- 運転資金
- その他雑費
以上が基本的にパン屋を開業する際のお金の使い先です。これらは開こうとしているパン屋の種類、規模にかかわらず必要となる費用です。それでは次にどれほどの資金が必要となるか見ていきましょう。
2. それぞれにかかる費用はいくらくらい?
2-1 店舗の不動産取得費用
まずは店舗の物件を確保しなければなりません。
この費用は店舗の大きさ、立地によって大きく異なります。もちろん人が集まる繁華街や駅の近くなどは高くなり、人が少ないところでは比較的安く物件を取得することができるでしょう。
敷金・礼金、1-2ヶ月分の家賃、さらには保証金なども含めて条件にもよりますが、50万〜 200万くらいでしょう。
自宅の一部を改装してパン屋を開くというのであれば話は別ですが、まずは物件を押さえなければパン屋開業は始まりません。
2-2 内外装工事費用
やはり自分のパン屋を開くのであれば、見た目や雰囲気も理想のデザインにしたいところです。
内外装工事も物件取得と同じく、どれほど凝ったものを作りたいかによって大きく金額が異なります。壁紙の張替えから照明、什器のデザインなど内装デザインから施工まで考えることはいくつもあります。
内外装工事費用には電気・水道・ガス・空調などの設備工事も含まれており、パン屋を焼くオーブンなどはやはりかなりの電力を消費するため何らかの工事が必要となるでしょう。
また、この内外装工事費用を安く抑えるためには「居抜き」という方法もあります。それまで入っていたお店の内装をそのまま活かして使うことです。もちろん全く何も変えずに使うことは難しいですが、ゼロの状態から内装を作り上げるよりかは安く済むでしょう。
合計して、内外装工事費用は400〜800万が相場です。
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2-3 厨房機器・業務用備品
パンを焼くには専用のオーブンが必要です。さらには業務用の冷蔵庫(コールドテーブル)、パンをこねるためのミキサー、発行させるためのホイロ、揚げ物のためのフライヤーなど必要となる厨房機器の種類は多岐にわたります。パンの型やめん棒、その他デコレーション用品など業務用備品も必要でしょう。
しかし、この厨房機器・業務用備品にかかる費用も中古を利用することで安く抑えることができます。
これら必要な機器全てをそろえると、幅はありますがこちらもおおよそ400〜800万くらいでしょう。
2-4 運転資金
お店をオープンしてすぐにお金が尽きてしまったなんてことは避けなければなりません。
最初の仕入れ費用、家賃、光熱費、従業員の給料、広告宣伝費など、お店を始めるにあたって必要となる費用はお店をつくる以外にもまだまだあります。
これには100〜200万の用意があると良いでしょう。
5. その他雑費
その他保険料などプラスαの費用はどこかで必ず必要となるため、最初からある程度に余裕をもってお店を始める必要があります。
20〜30万あると安心でしょう。
3. パン屋開業にかかる費用まとめ
それでは上記の費用の合計をみてみましょう。
- 店舗の不動産取得費用 50〜200万
- 内外装工事費用 200〜800万
- 厨房機器・業務用備品 400〜800万
- 運転資金 100〜200万
- その他雑費 20〜30万
これらを合計するとパン屋を始めるには750万〜2000万ほどが必要となることがわかります。
4. おわりに
お店を始めるとなるとやはりかなり高額な費用が必要となってきます。
あとは開業資金と自分が実現したい店舗との相談です。絶対に譲れないポイントだけを残してその他は妥協せざるをえないこともあるでしょう。
しかし立地や条件次第で物件や厨房機器なども安く取得できることもあるため、交渉は最後の最後まで諦めずに行いましょう。復数の業者から見積をとったり、値下げをお願いしたりしてできるだけ無駄をなくすことが重要です。