照明
照明には店舗の雰囲気を演出する力があり、店舗デザインのなかでもとても重要な役割を担っています。またパン屋の店舗デザインの中で照明が重要なのは光の加減だけではなく、照明そのものの見た目のおしゃれさです。パン屋においては営業時間の中心が朝方からお昼にかけてなので、演出力よりも見た目のオシャレさにこだわりたいですね。
天井のデザインは手を抜かれがちですが店舗の雰囲気を決める重要な要素の1つなので、照明にこだわりつつ天井もしっかりデザインしましょう。
木材
木材はおしゃれな雰囲気を演出できるだけでなく高級感までも表現でき、優しさや懐かしさも兼ね備えているなど様々な利点がある素材です。
しかし素材によっては実際に高級であったり、劣化や変形が起こったりするため、万能であるとは言えません。そこで見た目は木材だが、実際には壁紙であったり、合板であったりする素材を使用するのも1つの方法です。
劣化や変形が少ない素材ももちろん存在するので、内装工事者としっかりと打ち合わせましょう。
インテリアとしてのパン
パン屋さんなのでパンは当然、大切な商品です。しかしインテリアの一部としても大きな役割を担っています。並び方や色合い、ボリューム感などを計算し、おしゃれに見えるように陳列することが非常に重要になります。パンそのものをおしゃれに見せることで、購買欲や写真を取りたくなる欲が促進されます。陳列のポイントをしっかりと抑えておきましょう。
販売・食事のスペースで節約を
パン屋に必要なスペースを大まかに分類すると、厨房スペース・販売スペース・食事をするスペースの3つになります。パン屋は厨房設備が多いためスペースの割合的には厨房で50％、販売と食事で50％が目安です。
厨房は設備の関係でコストダウンは難しいですが、比較的に融通が効くのが販売スペースと食事スペースです。目立つ場所なので店舗のデザインをおしゃれにするのは必須ですが、節約も上手に行いましょう。
費用
内装工事の費用はパン屋の開業費の中で最も大きな割合を占めることになります。それほど多額の費用をかけるからには、売れる店舗デザインを求めるのは当然のことです。妥協はしたくないですよね。妥協もせずに費用も抑えるには、賢く購入・発注する必要があります。
必ず行ってもらいたいのが、相見積もりという方法です。内装のデザインや工事にかかる費用の見積もりをいくつかの会社に出してもらい、値段や内容を比較します。
これを行うことで大体の相場の把握や値下げ交渉が容易に行なえます。
参考程度ですが、パン屋さんの坪単価の相場は50〜70万円程度だと言われています。しかし規模により本当に大きく異なりますので、それぞれの案件での相場をつかむことが大切です。
内装業者選定
費用の項目において相見積もりの重要性について学びました。ではどのように比較し、どのように判断すればいいのでしょうか？ポイントは大きく分けて3つです。
値段
誰もが1番最初に思いつく比較対象であると思います。数値化されているので比較も容易です。安いに越したことはないので、大いに参考にしましょう。しかし値段だけで選択すると後に大きな落とし穴にはまるので注意しましょう。
項目
総額に差ができるのには必ず理由があります。
何にいくら使われているかの項目までしっかりと確認し、設備や家具、壁紙、床などの素材や品質の確認も怠らないようにしましょう。またこの時、抜け漏れがないかもしっかりと確認しましょう。
人柄
一番判断材料として忘れられがちなのが、内装業者さんとの相性の比較です。仕事に取り組む姿勢やスピードの一致は、店舗作りを円滑に進めるために欠かせません。またそもそも比較する会社を選ぶ基準として、パン屋さんやお菓子屋さんのを専門として取り扱っているか、もしくは実績が多いかなどを事前に確認しておきましょう。
おわりに
内装デザインのポイントはたくさんありましたが、時代の流れに対応しパンそのものだけの販売ではなく、空間や雰囲気を売ることを意識しましょう。
