飲食店開業までのスケジュール・流れ
飲食店の開業までの準備期間はもちろん、人それぞれなので一概には言えませんが、4〜6ヶ月をみておくと良いでしょう。今回はそのスケジュールの流れを大きく7つに分けて考えてみましょう。まずはじめはコンセプト決めからです。
1.コンセプト決め
コンセプトはお店の方向性を決めるものです。コンセプトはお店を開店した後に簡単に変更出来るものではありません。コンセプトが変わればターゲットとなる顧客の年齢層やお店の内装なども変わってくるためです。しっかりと納得のいくまで妥協せずに考え抜きましょう。
2.物件の確保
物件はコンセプトやターゲットに見合った土地を選びましょう。また、周辺にある競合店舗や見込める客数などにも配慮して探すと良いでしょう。
3.収支計画の作成
飲食店の開業に必要な資金に関する項目は大きく分けて以下の4つです。
①投資計画→いくら借りるか
②売上計画→どれくらい売れるのか
③損益計画→どれくらい儲かるのか
④返済計画→借りたお金をいつまでに返すのか
客観的に計画を立てることと、常に計画を練り直すこと、この2点が収支計画において非常に重要になってきます。
4.資金調達
飲食店の開業では、主に自己資金と借り入れによる場合が多いです。公庫が融資を行う際の基準は、開業者の人柄や動機といったパーソナルな部分だけではなく、当然、「貸したお金を返してもらえるか」が重要です。公庫の担当者も数多くの計画書を見てきていますので、そういったプロを納得させられる計画書を作りましょう。
5.設計・施工
設計・施工の業者を見つける際に気をつけたいことは自分の知り合いだけを頼りに業者を探さないことです。知り合いに紹介してもらった業者だと、デザインのイメージが違っていても自分の意見を言いづらくなってしまったり、他の業者を入れて相見積もりをとりづらくなるなる場合がほとんどです。そのため、webサイトなどを利用して複数社から相見積もりをとると良いでしょう。
6.食材・備品等の決定
飲食店の開業はやはり食材はとても重要です。最近では「生産者」「生産地」「育成方法」などによって他店と差別化することも重要になっています。
また、備品も店舗の雰囲気を構成する一つなので顧客のイメージや満足度を決定する要因になるため重要であるといえます。
7.届け出
手続き・届けは行ってみると予想よりも時間がかかってしまうものです。また、役所の対応も決して迅速とはいえないでしょう。そのため、スケジュールに時間的余裕を持って行うことをオススメします。
まとめ
飲食店開業までのスケジュールは必ずしも計画通りにはいかないことが多いでしょう。そのため、常にスケジュールを練り直して計画を立て直し続けることが非常に重要です。