【必見】美容室内装づくりのフローを徹底解説

美容室は全国的に最も競争の激しい業界の一つと言えるでしょう。その競争の中で勝ち残っていくためには、内装で個性を出し他店舗と差別化を図っていくことは非常に重要なことなのです。 美容室だからこそ気をつけなければならない内装ポイントを徹底的に解説します。

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1. なぜ美容室では内装が重要視されているのか

美容室は日本全国に約23万店舗あると言われており、その数はコンビニの約4倍にあたり年々増え続けています。それだけ大きな市場規模を持つ美容室ですが、大手チェーン店は他の業界と比較すると少ない傾向にあります。美容室ははじめから終身雇用という概念を持つ人が少なく、独立志向を持つ人が多いのです。美容室業界で売上トップ10企業の市場占有率は約5%ほどで、ここからも美容室は小規模零細事業者が多いことがうかがえます。

このような美容室の業界構造から、ブランド力を持った大手企業が少ないため、競争が非常に激しいのです。

そのため美容室では独自の店舗づくりをしていくことが、人気店になるためには欠かせないのです。店舗の顔となる内装は独自の店舗を表現しやすいため、非常に重要視されているのです。

今回は美容室の経営になくてはならない内装について、詳しく見ていきましょう。

2. 美容室の内装づくりのフロー

道

2-1 運転資金を必ず確保する

まずはオープン後の運転資金を確保しましょう。開業してみると予想外なところで出費が発生することも少なくありません。初めて美容室を開業するとなると、どうしても店舗内装デザインにかける費用が高くなってしまう傾向があります。運転資金を確保した後に、店舗内装デザインにかけることができる費用の上限を決めましょう。

2-2 コンセプトを決める

美容室の内装ではコンセプトづくりが非常に重要です。前述したように施術を受けるお客さんが長い時間を過ごす場所なので、 その店ならではの世界観を打ち出しましょう。

2-3 内装デザイン設計

設計会社を選定

美容室の内装は他の業種と比較すると設備や什器、オペレーションに関する知識やノウハウがより高いレベルで求められます。そのため美容室の内装設計会社を選定する際は、同じ業態を経験したことがあるのかを必ず確認しましょう。見た目のデザインが気に入っても、従業員にとって使い勝手の悪い店であっては元も子もないのです。

依頼する設計会社が決まっていなければ、設計会社を紹介してくれるマッチングサイトを利用するとよいでしょう。マッチングサイトであれば、美容室を得意としている最適な会社を見つけられます。

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依頼内容の整理

依頼する設計会社が決まったら、美容室の内装のコンセプトを設計会社に伝えましょう。さらにインターネット上の画像や雑誌の切り抜き、実際に訪れた店舗の写真を見せて設計会社とデザイン面でのすり合わせを図っていきます。セット面やシャンプー台の必要数、品番などの様々な要望も設計会社に伝えましょう。

内装デザインの決定

多くの設計会社はファーストプレゼンで平面図やデザインパース、展開図などを提案資料として用意してくれます。提案された資料を元に「もっとこうしたい」という部分を詰めていきましょう。デザイン設計に対する要望が過多になってくると、それを叶えるための費用も高くなり、後々トラブルになるパターンも多いです。おおよそのコスト感は確認しておくようにしておきましょう。

2-4 内装工事・施工

施工会社を選定

デザインや設計図の内容が固まってきたら、今度は施工会社を探していきます。施工会社は設計会社に紹介してもらう場合が多いです。価格の適正化を図るために、必ず複数の会社で相見積もりを取りましょう。

工事中にすべきこと

実際の工事期間は20-30坪程度の工事で約2-3週間程度かかります。造作のボリューム感がある場合や工事制限がある場合は、1ヶ月程度かかる場合もあります。

内装工事中は素材や色の選定などの細かい打ち合わせを行う必要があるので、都度現場に行って確認するようにしましょう。

3. 美容室の内装には立地も重要

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3-1 商圏調査

美容室を一度出店してしまうと、そう簡単にはお店の位置を変えることはできません。そのため「人通りが多いから」「駅に近いから」等の理由だけで安易に立地を決めてはいけません。まずは商圏調査から行いましょう。

自分の美容室のコンセプトに合いそうな場所、ターゲットとしている客層がいそうな場所等をざっくりでよいので3つほど候補にあげます。その場所を実際に商圏調査することでイメージ通りなのか、それとも違っていたのかを把握し、最終的な判断を行いましょう。

3-2 立地の要件

商圏調査をする上で確認しておきたいことが、人の流れがどういうものか?ということです。この「人の流れ」を決めるには5つの要素があります。調べなければならない範囲としては、半径500メートル圏内といわれる「第一次商圏内」の人の流れです。その中での5つの要素は必ずチェックするようにしましょう。

居住人口・世帯数・世帯人数

まずは具体的に商圏内にはどのような人が住んでいるのかを調べる必要があります。人口や世帯数、世帯人数に関しては市役所等で確認できるので、確認しましょう。

交通量・歩行者通行量

2つ目は交通量や歩行者の通行量です。ただ、これに関しては単純に交通量・通行量が多いだけではいけません。

例えばオフィス街や学生街では、毎日同じひとが通勤・通学します。そのため休みの日には通行人が途絶えがちになってしまいます。一方商店街では毎日同じという少数の人を除き、多くの通行人が新しい人となります。

そのような立地の方が、美容室には向いていると言われています。

誘導施設の有無

駅やテーマパーク、ショッピングセンターなど人が大勢集まる施設を誘導施設といい、人の流れに大きな影響を及ぼします。今後開発予定があるかどうかも、近くの役所にいって事前に確認するようにしましょう。

人の行動目的

人が歩いている場合、どのような目的で歩いているかも調査するようにしましょう。通勤・通学のために通行している人が多いのか、商業施設に向かう人が多いのかにも目を向ける必要があります。

動線

人は無意識のうちにより目的地までの近い道、安全と思われる道、より人が集まっている道を選びます。そういった道に面しているのかも、考慮して立地は選定しましょう。

4. 美容室ならではの内装ポイント

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4-1 ターゲット層の明確化

美容室経営はビジネスであるため、売上や利益を追求していかなければなりません。そのため自分の好みだけでコンセプトを立ていては、お客さんが集まらずにすぐに閉店ということにもなりかねません。

そのような事態を避けるために、出店する土地にはどのような客層が多いのか、競合店はどのようなテイストなのかを調査する必要があります。その上でその土地のターゲット層に合った内装や他店との差別化戦略を考えていく必要があるのです。

もしこだわりの内装コンセプトがあるのであれば、立地選定の際にそのコンセプトに合った客層がいる土地に出店しましょう。

4-2 見た目のインパクト

美容室では固定客を増やすことが経営を安定させるうえで非常に重要となります。固定客を増やすためには、まず新規のお客さまを獲得する必要があります。新規のお客さまはインターネットや雑誌などの情報メディアを通して来店することが一般的です。

その際に「おしゃれ」や「かっこいい」という美容室の内装の見た目のインパクトは目を引くため非常に重要なのです。

4-3 お客さま目線でのデザインを考える

お客さまがいかによい気持ちでサロンを利用できるかが大切です。例えばトイレを広めに設計する、化粧直しができるよう配慮する、など自分が利用した時のことを想像してお客さま目線で考えましょう。

4-4 安心感を与える

一度来店されたお客さまを固定客にしていくためには、美容師のスキルや料金設定も当然大切ですが、それと同じくらい内装デザインも非常に大切です。

美容室にははカットやカラーリング、パーマ、シャンプーなどの様々なメニューがあります。お客さまはそれらの施術を受けるために、女性平均1時間43分、男性平均46分とも言われる長い時間を美容室で過ごすことになります。そのためお客さまに安心感や居心地の良さ、清潔感などをあたえられる空間が必要となるのです。

4-5 作業動線を考慮し、営業効率のいいレイアウトにする

美容室には配線やコンセントの位置、機器の設置場所など特有の細かい作業動線があります。お客さま目線のデザインかつ、作業動線・営業効率を考慮したレイアウトが必要不可欠です。

実際に営業した時のことをシュミレーションし、双方にとって都合のよいようにデザインしましょう。

4-6 メンテナンス効率を考える

美容室は常にキレイな状態を保たなければいけません。掃除がしやすいというのも非常に大切なポイントです。汚れにくい素材を使ったり、電球が切れにくい、もしくは切れても交換しやすい照明器具にしたり、と様々な工夫を凝らしましょう。

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5. 居抜物件を利用する場合の注意点

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5-1 美容室の居抜きはデメリットの方が多い

立地のいいオフィス物件や気に入った内装のカフェ物件に出会うと、「なんとかこの物件を活かして、、」と考えてしまうものです。しかし美容室の場合は他の業種に比べて使いまわせる設備も限られているうえに、残っていた設備の解体工事の費用が発生してしまいます。基本的に美容室を開業する場合は、前のテナントが美容室である以外の居抜きはデメリットが多いため、美容室の居抜きもしくは解体を含むスケルトン物件の前提で考えた方がよいでしょう。

5-2 前のお店のコンセプトは?

美容室は飲食店と違い提供メニューが根本的には同じであるため、以前のお店が繁盛していないとお店が変わったことを近所の人に認知してもらうのに費用と時間がかかります。自分のつくりたいお店のコンセプトと以前のお店の雰囲気が似ていた場合、内装の改装費用はかからなくて済むかもしれませんが、残念ながら経営的観点からは諦めたほうが賢明でしょう。

またコンセプトが似ているかつ、内装がかなり新しいのに居抜き物件としてその店舗をゆずりたいとしたら、その地域での経営問題はかなり深刻なのかもしれないと疑った方がいいでしょう。逆に譲渡の理由が、オーナーの引退等であればラッキーといえます。

6. 美容室内装の工事費の目安

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6-1 美容室内装の坪単価

美容室の内装工事の坪単価は一般的に坪30万-70万円程度と言われています。しかし物件の立地や条件などで大きく異なるため、一概にいくらと言うことはできません。他の業種に比べると設備工事が多いかつ減らすことができないため、坪単価は高くなる傾向にあります。

特にシャンプー台の設置工事は多くの手間がかかり、施工の難易度も高いと言われています。配管工事では床上げを行い、水、お湯、雑排水の管を分け、また高額なボイラーの設置工事も行わなければなりません。そのため造作の量や素材の仕様の選定で内装工事の金額をコントロールしていきましょう。

坪単価を上げて高級層のお客さんを狙いにいく場合は、その分客単価も上げて採算を取るようにするとよいでしょう。

6-2 居抜きの場合の修繕費

前のお店が長く営業していたお店なら、譲渡の理由が経営不振であってもオーナーの引退であっても、お店の内装や設備に長らくお金を掛けていない可能性が高いです。そのため修繕費用としてクロスの張り替えは勿論、水回りに修繕の必要があればそれだけで100万単位の費用が掛かってしまいます。

シャンプー台やセット椅子が譲渡に含まれていたとしても、古くて汚ければ買い替えるしかありません。またオーナーさんによっては引き渡しの前に中古で売ってしまってたり、リースだったら引き上げられてしまう可能性もあります。様々なケースが考えられるため、こういった修繕費用や備品の新規購入のために必要な費用はあらかじめ正確に見積もっておく必要があります。

6-3 運転資金

美容室開業にあたり最初に必ず行わなければならないことの1つですが、オープン後の運転資金は必ず確保しましょう。スケルトンの場合も居抜きの場合も、内装工事や開業準備に多額の費用がかかるのは明確です。しかしその資金を用意するのに満足してはいけません。開業してから新規の顧客をつかむまでは収入がほとんどないため、その間の生活費や美容室運営に毎月固定でかかる費用は確保してから開業しましょう。

参考店舗出店に必要な費用を明確に。何にお金がかかるのか?

7. まとめ

美容室は全国的に最も競争の激しい業界の一つと言えるでしょう。その競争の中で勝ち残っていくためには、内装で個性を出し他店舗と差別化を図っていくことは非常に重要なことなのです。

自分の理想とする美容室を作っていくために、内装には徹底的にこだわりましょう。

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