動線が考えぬかれた飲食店の店舗デザインとは?

飲食店では店舗デザインは非常に大切です。お店が混雑したときにいかに効率的に店内に案内できるかが長く続くお店になれるかどうかの分かれ目となります。そのためにはデザイン性の高さやお客さんの動線や従業員の使い勝手が考えぬかれた店舗デザインであることが不可欠です。今回はそんな飲食店の店舗デザインのコツを2つの観点からご紹介します。

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チャンスロスを無くす

お客さんが来店したにも関わらず、様々な理由で帰ってしまいその分の売上を失うことを「チャンスロス」と言います。店舗デザインでこのチャンスロスが生まれてしまう要因として以下の2つが挙げられます。

原因1:間口が狭く、奥が見えない

お店の間口が狭いと手前の座席が埋まっているだけでも、お客さんが入口からお店を覗いた際に空いている席がないように見えてしまいます。同じ広さのお店でも間口の広さによって「空いている、入れそう」という印象を与えることができるので、間口は広くとれたほうが有利です。

とはいえ物件によって間口の狭さが変えられないときは、レジを奥に設置して入口の付近の混雑を避けたり、奥からお客さんを案内していくなどして工夫することも可能です。

原因2:テーブルなどが移動できず、席数を変えられない

最も無駄がでないのは可動式の2人用のテーブルを人数に合わせて移動させながら使う方法です。4人用と2人用のテーブルを買うのではコスト的にはほとんど違いがありませんが、席効率で見ると大きな差となります。

反対にソファー席は移動させることが出来ないので高コストになりがちです。またソファー席は居心地が良いため、お客さんが長く滞在してしまい回転率が下がるというリスクもあります。とはいえ高級店やバーのようにゆっくりと過ごしてもらうことが大切なお店ではソファー席は有効でしょう。

レイアウトを工夫する

飲食店の店舗デザインを考える上ではお客さんの動線を規定し、気持ちの高まりを演出してあげることが重要です。以下の2つのポイントを意識してみましょう。

ポイント1:左回りに店舗をデザインする

人間の習性として「左回りの習性」というのがあり、スーパーやコンビニなど多くの店舗は左回りお客さんが動いていくように設計されています。お店の案内通路などは左回りの方がより自然な感覚でお客さんが動いてくれます。

ポイント2:テーマ毎にゾーニングする

ゾーニングとは「お店のゾーンごとにストーリーを描くこと」を意味します。20坪以上の店舗であればゾーニングは非常に有効です。

お客さんをカップル、仕事、友人といったシチュエーションごとに客席の雰因気に変化をつけたり、景観の見える席と個室などの配置でコンセプトに沿ったストーリーを持たせましょう。「今度はあの席に座りたいな」と思ってもらえればリピーター獲得成功です。

 リピーターを生む店舗デザインを

店舗デザインでチャンスロスを少なくすることでより多くの新規のお客さんを獲得することができますし、レイアウトが工夫されていればリピーターとして再訪してもらうことができます。繁盛店をよく見ると、この2点について徹底的に考えぬかれているのに気付くでしょう。トイレの近くに客席があって扉が開くと中が丸見えなんてお店は絶対にリピートしてもらえません。

ちなみにバックヤードについては、客席から見えないようにさえすれば、その後は徹底的に効率性を追求しましょう。無駄な動きを最大限無くし、スタッフが最短の距離と時間でお客さんに料理を提供できるようにすることが大切です。

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