カフェ併設のメリット
相乗効果が見込める
カフェ目当てで入店したお客さんが雑貨を買ってくれたり、雑貨を買いに来たお客さんがついでにお茶を飲んでいってくれたりと、雑貨&カフェのお店には売上における相乗効果を見込むことができます。
必ず売上が発生する
雑貨屋では何も買わずに帰ってしまうお客さんも一定数いる一方で、カフェの場合は席に座ったら必ず何かを注文しなくてはいけません。どんなに少額であっても必ず売上が発生するため、雑貨屋単体で経営するよりも利益の安定につながります。
イベントスペースとして貸し出せる
雑貨スペースを貸し出すのは厳しいですが、カフェスペースであればワークショップやトークセミナーなどの場所として貸し出すことができます。
営業時間外やアイドルタイムに余ったスペースを貸し出すことができれば、物件の稼働率の向上につながります。
カフェ併設のデメリット
法的手続きが面倒
カフェを併設する場合、「飲食店営業」もしくは「喫茶店営業」のどちらかの許可申請を行う必要があります。ドリンクと焼き菓子のような軽食だけの場合は「喫茶点営業」として申請を行います。
また、どちらの場合でも「食品衛生責任者」の取得と保健所の施設調査をクリアーしなければなりません。
設備投資が必要
保健所が定める「2槽以上のシンク」や「温度計の設置」などの設備以外にもオーブンや食器などを含めた小物などの設備投資のための追加資金が必要となります。
中古の厨房機器などを活用して安く仕上げることもできますが、どちらにしろ予算を新しく組む必要があります。
在庫管理が大変
雑貨の原価と食材の原価は大きく異なるため、在庫管理や原価計算も雑貨屋とカフェで個別に行わなくてなりません。それぞれで別に管理をすることになるため、単純に手間が2倍になります。
雑貨屋&カフェのコツ
雑貨にカフェを併設するにあたっては、それまでと違った配慮が必要になります。
例えば布小物などの雑貨はフードの匂いが移りやすいため売り場の位置を調整したり、カフェメニューの味を誰が作っても同じになるようにレシピを規定して毎回測定して作るようにするなどの配慮がないと、双方の魅力を損ねてしまうことになります。
雑貨屋&カフェは1箇所で楽しめるためお客さんの満足度が上がりやすく、多少立地が悪くても集客できる傾向があります。雑貨屋とカフェのシナジー効果をうまく利用できれば、より顧客満足度の高いお店づくりができるでしょう。