どんな項目があるの?
まずはじめに開業までにかかる項目別に見てみましょう。
物件取得費
物件取得費ははじめに不動産へ支払うお金です。内訳としては保証金や不動産仲介手数料、火災保険などがあります。
保証金
敷金・礼金という形の場合もありますが、相場としては家賃10ヶ月分となっています。
そのため、家賃が10万円の物件であれば100万円ということになります。
不動産仲介手数料
不動産仲介手数料は家賃1ヶ月分が相場です。
火災保険
火災保険は不動産によって任意のところと強制のところがありますが、飲食物を扱う店舗を開業するのであれば入っておいた方が良いでしょう。
内装工事費
内装工事費は文字通り、内装にかかる費用です。カフェを併設したケーキ屋さんなど、お店の雰囲気がお客さんの満足度に影響を与える場合には費用が少しかかりますがデザイナーを入れて店舗設計を行なうなども考えられます。
設備
厨房機器やその他の備品などにかかる費用です。
広告宣伝費
意外と忘れられてしまうのがこの広告宣伝費です。美味しいケーキを作って売っていれば自然とお客さんが集まって口コミも自然と広がっていくだろうと考えてしまうものです。
これは間違いではありませんが、口コミを広めてくれるケーキに強い関心のある人を広告宣伝費をかけてでもまず始めにお店に来てもらい、ケーキを食べて貰うだけでも開店直後のお店の反響に大きな差が出ることがあるのです。
お店のウリを考えよう
開店にかかる費用はどこまででも膨らますことができます。高い機材を入れたり、中古ではなく全部新品で揃えるなどお金をかけようと思えばいくらでもかけることができます。しかしそれではキリがありませんね。
そこで、自分のお店の一番のウリは何かを考えてみましょう。その一番のウリにはしっかりとお金をかけてあげれば良いのです。
ケーキの味が一番のウリであれば厨房機器などのケーキのクオリティを保つために必要なものにお金をかけましょう。
また、カフェなどを併設しており、味だけではなくてケーキを食べる空間としての満足度がウリだと思うのであれば内装にお金をかけてお店作りをすれば良いでしょう。
このように、自分のお店として勝負できるポイントに絞ってお金をかえて、それ以外の部分でコストダウンを行なう方が賢い店舗作りと言えます。