パン屋って儲かるの?独立開業したパン屋の年収をマル秘公開

街中にあるパン屋は個人事業によって行われているものがほとんどです。男性だけではなく女性からも独立する職業として人気のあるパン屋ですが、どのくらいの年収を稼げるものなのでしょうか?ここでは人気の開業職種であるパンやの実態をみてみましょう。

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棚に並べられたパン

1.気になるパン屋の年収は?

パン屋の規模や立地、営業時間にもよりますが、パン屋の平均年収は350万円ほどです。月収にして30万円ほどでしょうか。そこから税金や年金を差し引いた額が手取りとなります。

  • 年収:350万
  • 月収:30万

パン屋というと独立して個人事業主としてお店を経営している人がほとんどですので、大手チェーン店でパンの製造や開発に携わっている人はコレとは異なった数字になるでしょう。
個人事業主が多いことから廃業も少なくないですが、パン屋を開業したいというニーズは多くその志望者は増加しています。

 

2. パン屋は稼げるのか?

パン屋の平均年収350万という数字はやはりそれほど大きいものではありません。パンの原料でもある小麦粉の価格は高騰傾向にあり、利益率も良いビジネスではありません。
昼の時間にパンを販売するために早朝から仕込みを行う必要があり、体力的にも楽な仕事ではありません。
それでもパン屋開業のニーズが絶えないのはなぜでしょうか?
それは稼げる可能性も大いに秘めているからです。個人事業主が多いということもあり、経営者がいかにうまくお店を経営できるかによってそのお店の利益は大きく変わってきます。
具体的には以下のような要因が関わっているといえます。

2-1 店舗の大きさ

店舗の大きさはやはり経営に直結しています。有名で非常に人気のあるパンやの特徴は、ある程度大きな店舗を持っているということです。人通りの多い地域で大きな店舗を出すことができれば、扱うことのできる商品も増え、経営していくなかでできることも多いでしょう。
また、自宅を一部をパン屋にすることができるのであれば本来支払うべき家賃が浮くため、物件を借りて運営するパン屋と比べると余裕をもって経営することができるでしょう。

2-2 店舗の個性

他の店舗との差別化はやはり重要です。パンの種類やパンの焼き方、特性の釜を使っているなど、そのお店ならではのブランディングを浸透させることができれば、自然と人気は出てきます。
商品へのこだわりやお客さんに「こんな体験をしてほしい!」という想いが強いが、それをどう店舗に盛り込んでいいか分からない…。という場合は、店舗デザイン会社とパートナー関係を組みコンセプト作りから進めることをオススメします。
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2-3 経営手腕

やはり一番重要となるのは経営者としての経営する力です。
ただ美味しいパンを提供するのではなく、いかにして売上・利益を上げていくか、余計な経費を削減できるかなど、中長期目線で戦略的に経営することが重要です。
お金の回し方や経理についての知識を身につけ、事業計画を練りきってから独立をめざしましょう。
また成功しているパン屋さんの経営方法を参考にして自分の店舗と比べたり、出店地域の競合を分析することは欠かせません。

3. 客単価を上げるためには?

稼げるパン屋になるための大きな要素として、客単価をいかに上げるかという問題があります。ここでは、客単価を上げるための具体的な施策を4つ紹介します。

3-1 単価の高いパンを作る

街のパン屋ではパン一つの価格は百数十円から二百数十円といったところでしょう。これでは一人あたりの客単価は500円前後です。これを上げるために、パンひとつあたりの価格が高いものを売ってみましょう。
一つひとつの調理パンではなく、まだ切れていない食パン一斤やフランスパンをまるごと販売するのも良いでしょう。逆に、調理パンでも様々な具材を使用したちょっと贅沢なパンを売ることで、パン自体の価格を上げることができます。
しかし、上であげたような単価の高いパンが実際に売れるかどうかは立地が大きく関わってきます。例えば、高級住宅地と学生街のどちらで高級パンのニーズがあるかは言わずもがなです。
むやみに単価を上げるのではなく、ターゲットやコンセプトを基に施策を考えるましょう。

※現在、流行感染症により海上輸送費の値上がりや小麦の国際相場の高騰により、農水省は主要銘柄平均で19%の上昇を告知しています。そのため値段の考え方は各社検討の余地が必要です。

3-2 まとめ買いを促す

一人に向けた売り方では食べられる量にも限界があるため、パンを買う本人だけでなく他の人のためにもパンをまとめ買いすることを促してみましょう。
例えば、5点セットで100円引きにして販売することで「自分用に買う予定だったけれど、家族や友達にも分けてあげよう」とまとめて買っていくお客さまが増えるかもしれません。
また、セットで売る場合はお店の看板商品が入っているとさらに効果的です。
平日や閉店間際など、客足が途絶えがちだったり、いくらか値下げしても売りたい時間帯を狙ってセット売りをしてみてはいかがでしょうか?

3-3 菓子パンの種類を増やす

チョコレートを使ったパンや、クリームが挟んであるような菓子パンを増やすことも客単価を上げる施策の一つです。
菓子パン自体の単価は安くても、ランチのパンと一緒にデザート感覚で追加で菓子パンを買ってくれるお客さまは少なくありません。ドーナツなど比較的作るのも簡単で、おやつやデザートとしても最適な菓子パン類を置くことで客単価が100円上がることもあるでしょう。

3-4 季節ごとのパンを出す

季節の食材を利用したり、イベントごとにパンを新しくすることで、「せっかくだから」と少し高めの価格設定でも季節限定のパンを買ってくれるお客さまもいるでしょう。
ハロウィーンでは普段使わないカボチャを使ったり、クリスマスにはリース型のパンを作ることで、季節感や特別感を出すことができます。
またパンに可愛らしい顔が描いてあったり、他店では見られないような工夫をしてあると、SNSにパンの写真を投稿する人が増え、集客にも良い影響を与えるでしょう。
季節のイベントは大きなチャンスですので、しっかり戦略を練って早めの準備を心がけましょう。

4. おわりに

個人事業主としてお店を始めることはリスクが大きいのも事実です。
しかしうまく経営することができれば、好きな職業でしっかり稼ぐことができるという理想の形でもあります。
あなたのパン屋開業に向けて少しずつイメージを作っていきましょう。

 

 

※賃貸物件の場合は家賃、従業員に支払う給与、仕入れる原料の値段を含むあらゆるコスト、1個あたりの値段や1日の販売量によって年収・月収部分の金額は変動します。

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